長屋のかすけは、ボランティアで日本語を教えています。
思い付きで日本語教育能力検定試験を受験しよう!と思い一生懸命勉強して試験当日、
受験会場の東京大学に行きました。
赤門はやっぱかっこいいなぁ。
なんて思い構内を散策していたのですが、どうしても試験会場らしき場所が見当たりません。
ちょっと不安になって受験票を確認したら。。。
「受験会場:東京大学駒場キャンパス」
・・・ちーん。
その年の試験は不受験に終わりました。
次の年、受験会場をしっかり確認し、東京大学駒場キャンパスに向かい無事受験。一日がかりの長丁場でしたが、なんとか合格できました。
日本語教師の資格を手にして2020年内には海外へ行こう!
と思っていたのですがコロナの影響で現在に至っています。
さいたま市内のとあるボランティア団体に所属し、日本語のボランティアに尽力させていただいているのですが、コロナの影響で日本語の勉強会も数カ月にわたり休会していました。9月に入りやっと再会した勉強会に参加してきたときの話です。
日本でコロナの感染が確認される前より学習者の数は減りましたが、常連の学習者を中心に活気のあふれる勉強会が開催されたことに大きな安心感を得ました。コロナ対策として、教室内に入れる絶対人数やフェイスシールドあるいはマスク着用といった制限はありますが、授業の運営は概ね従前どおりです。
赤井さん(仮名です。カンボジア出身の女性)は、長い間勉強会に参加している学習者です。学ぶんだ!という姿勢が印象的で非常に勉強熱心な赤井さんは授業の間もいろいろな疑問がわいてくるようです。この日、赤井さんの担当は私でした。勉強会の開催自体が久しぶりだったので
自粛期間どうだった?
給付金申請できた?
仕事は?
・・・といったような世間話をした後、授業に入りました。
久しぶりだし、何をしようかな?なんて考えていたら、さっそく

せんせ、漢字うまく書けません。どうすればうまくかけますか?
お!
その質問は、漢字を書いたからこその質問だね。
うんうん、いい質問だ!
そのいい質問にはこう答えよう・・・

わたしの字はド下手です。
赤井さんのほうがはるかにうまいからそれでよし!
うまいから大丈夫!!
・・・。と冗談じみた会話をしていると、赤井さんは自分のノートに書いた漢字を読み始めました。
・・・いーーーねっ!
俺、授業フロー考えなくてOkだ。このまま流れに乗っちゃえ。ということで、書いてある漢字とその漢字を使った熟語の勉強を始めました。
・・・ジュ¬ニュー。・・ジュ¬ニュー。
私の耳には聞き慣れない音が聞こえてきました。

せんせ、ジューニュー好きですか?

ジューニューはなんですか?

ジューニューです。これです
と言って、ノートの漢字を見せてくれました。
「牛乳」
ほほう。なるほどなるほど。

ぎゅうにゅうは好きです。
毎日たくさん飲みます。
赤井さん、ぎゅうにゅうはすきですか?

わたしはジューニューあまり飲みません。
そうかそうか。
牛乳飲まないのね。それはわかった。大丈夫。
でもね、じゅーにゅーだとさすがに伝わらないかなぁ、と思い発音の練習をすることにしました。
調音点と調音法が、あれでこれで。。。。と工夫しながらいろいろ考えて分かりやすく説明した(つもりではあります(笑))けれど、なかなか「ぎゅう」の音が出てきません。歯茎で破擦音じゃなくて軟口蓋で破裂音だから・・・という発音の話はまた別の機会。でも、ちょっとだけ(笑)
ところで、この日の勉強会は、コロナ対策のためマスクやフェイスシールドを着用して行われていました。感染対策は重要なことですが、発音練習の際には少々工夫が必要になりそうです。赤井さんは「い」の口の形で「ぎゅ」と発音しようとしていました。実は、マスク着用で発音練習をしていたため、口の形に気が付くことができませんでした。マスクがなければすぐに気が付くことだったので要工夫!と強く感じました。
コロナの影響で日本語勉強会がなかった期間、長く勉強会に参加してくれている学習者(主に中長期滞在者の配偶者)も不安を感じながら生活していたようです。情報弱者になりがちな環境したでも、元気に生活していた。ということがわかりました。
この日の勉強会に参加した結果、日本語のボランティア活動の在り方、運営方法に課題を感じました。会の運営も含め要検討・改善事項が多々ありそうです。





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