みちのく物思いにふける旅。。

 

2019年4月下旬。
ゴールデンウィークの到来です。
5日程度の休みがもらえたのでこれはどっかに行かなきゃ!ということでネットサーフィンを始めました。

目的地を決めるにあたって、

1、気仙沼には必ず立ち寄りたい
2、「じぇじぇじぇ」の記念碑を見に行きたい

の、2つを満たすべく走行ルートの予定を立てました。

2011年3月11日。歴史的大地震が起きました。その3日後、被災地支援のため、気仙沼に行ったのを覚えています。

東北道が走行禁止になり、緊急車両登録されてない車は走れなかった。
気仙沼では工場が火災になったこともあり、まだ煙が立ち上ってた。
ガソリンを求めて長蛇の列ができていた。
仙台のあたりでは雪が降っていた。
水を運ぶために一関の浄水場に立ち寄った。
軽自動車がホームセンターの屋根に打ち上げられていた。
小型船舶が道路をふさいでた。

なんてことを思い出し、気仙沼の今を見に行こう。と決めたのです。

なぜこの時期に?という疑問はさておき、実はこのころ、NHKの朝ドラ「あまちゃん」にはまっていて、岩手県久慈市に行ってみたいなぁなんて漠然と思っていました。調べてみると、「じぇじぇじぇ」の石碑があるみたいです。これは、潮騒のメモリーズファンなら、絶対行かなきゃなりません!

・・・なるほど。初春みちのく復興ツーリングの始まりはじまりです。

5/1正午。
天気予報を確認してみちのくを目指します。この日の天気は曇り模様。夕方雨もぱらつく見込みと天気予報が教えてくれました。天気図を見た限り、北上する雨雲と緑クンの徒競走になりそうな勢いでしたので、

1、雨雲が去ってから家を出る
2、今すぐでて逃げ切る

の、二者択一です。

かすけのチョイスは・・・2.今すぐ出る!そして逃げ切る!でした。

まずは国道4号、新4号バイパスに向かいます。
そして、4号線をひたすら、ただひたすら北上、400キロくらい北上するとそこはもう岩手県です。

いけるところまで頑張っちゃおう!と思っていたので、無心に4号を北上しました。埼玉県と茨城県の県境付近でシルバーのCBR250と並走しました。浜ナンですよ。10数キロ並走したのち、信号待ちでCBR250のライダーがフルフェイスのシールドを上げました。年の頃50くらいの先輩ライダーです。いろんな意味でシルバーマンです。

シルバーマン
シルバーマン

どこ行くんですか?

かすけ
かすけ

とりあえず北です!最低でも仙台までは行きたいです!どこ行くんですか?

シルバーマン
シルバーマン

僕は日光行きます。

かすけ
かすけ

お互い、事故、違反気をつけましょうね!

信号が青になり、また数10キロの並走です。よろしくお願いしま~す。
それにしても、シルバーマン、年は取っても走りは若い!なかなかグイグイ走ります。かすけもそれについていきます。宇都宮に近づきシルバーマンともお別れです。

じゃ、俺はあっち行きますんで!
気をつけてください。
ありがとうございました

と、シルバーマンの前に出て、手を挙げて挨拶しました。

宇都宮までは快調に走ってます。一つだけ気がかりは雨雲とのレースでした。栃木県に入るころまではまだリードを保っていたものの、栃木を抜けるころ、那須塩原のあたりで追いつかれてしまいました。とはいえ、激しい雨ではなかったので、しっかり雨対策をして北上を続けます。しかし、靴がかなりのダメージを受けました。原因はわかりませんがなぜか浸水。このままでは寒くてどうにもならなそうだったので、福島県国道沿い、ワークマン須賀川店で長靴を購入しました。後で聞いた話、関東地方(かすけの実家さいたま市)ではかなりの豪雨だったようです。家を出て5時間が経過していました。

濡れたブーツを長靴に履き替え、これで雨も大丈夫!と思っていましたが、須賀川を後にして20分ほどで雨は止み、その後家に帰るまで一滴の雨粒も受けずに済みました。ありがたいことです。

ワークマンを後にする頃にはかなり体力も消耗していたのですが、ただただ無心に北上を続けました。

余談ですが、同時刻、会社の同僚イイジマンは、家族サービスで気仙沼を目指していました。家族サービスで一関~気仙沼間を走るポケモン電車に乗りに行くんだ!とのことでした。以下4/30の会話です。

 

イイジマン
イイジマン

大変なんですよ!車中泊しなきゃならない勢いなんですが、高速の中尊寺パーキング熊が出るらしいんです!

かすけ
かすけ

ほう、熊ね。いいじゃん!動物園に行かなくて熊が見れるならそれも一興でしょ!

イイジマン
イイジマン

勘弁してくださいよ!てかなんで中尊寺になるのかがわからないんです、嫁がそう言ってるからなんですが・・・

かすけ
かすけ

ふ~ん。それは熊より大変だね。じゃ、イイジマン的にはどこが正解なの?

イイジマン
イイジマン

道の駅平泉です。

 

夜の10時頃でしょうか。道の駅平泉を発見しました。いいじまんと話をしてたのはもう24時間以上前の話なんだね。。。とりあえず、お手洗いがてら、道の駅平泉を探検してみます。

トイレ⇒よし。
建物⇒よし。
駐車場⇒よし。

ここ、普通にかなりいい道の駅じゃん!

これはイイジマンに報告しなくちゃ!と思い、いそいそラインで道の駅平泉速報です。

トイレ→普通にきれいだよ
建物→自動ドアついてる
駐車場→車中泊の人たち結構たくさんいる。なんならバイカーもキャンプしてる。

など、有益だと思われる情報を送信!
ちょっとだけ泊まることも考えたのですが、やはり北上欲がとまりません。

もう少し頑張ろう!ということで花巻まで走りました。

時間も0時近く、体力もなかなかしんどかったので仮眠施設を探しました。この日のかすけのファインプレーは、全国規模の会員制フィットネスジムの会員証を持っていたことです。道沿いに見えたフィットネスジム。とりあえず、シャワーです!

そしてそのフィットネスジムからほど近いところに見つけました!
お助けマン、快活クラブです。
今日はここまででよし子ちゃん!ふぅ疲れた。

走ってる最中は携帯チェックができないのでここでようやくイイジマン。

イイジマン
イイジマン

車中泊は、道の駅平泉にします

そうかそうか、かすけ情報、役に立ったか。
とりあえず、ウシジマくんでも読んで寝るとしよう。。。

それにしても、埼玉→国道4号ひたすら北上→宇都宮→那須塩原→須賀川→郡山→福島→仙台→一関→奥州→花巻。なかなか走ったぜ!
ライディングポジションが悪いせいか、はたまた快活クラブの寝床のせいか、理由はともあれ、背中がバキバキです。進むにしても帰るにしても、体力と根性が要求されることは間違いなさそうです。

快活クラブのいいところは、朝ごはんが食べられることです。朝の6時から10時半までモーニングの食べ放題があります。基本的にはトースト、フライドポテト、ですが、ドリンクバーも飲み放題なので、コーンスープを添えれば十分豪華なモーニングになります。香ばしいトーストの香りとともに朝6時半、1日の始まりです。

快活でこれからの走行予定を考え、この日は「じぇじぇじぇ」の石碑を見ることから始めることにしました。快活クラブでネットサーフィンをしていたら岩手県の花巻について、どうしても立ち寄りたいところが増えてしまいました。遠野です。ざしきわらしの遠野です。カッパと妖怪の遠野です。

ただかわりもののかすけは「卯子酉様(うねどりさま)」に興味を惹かれました。

遠回りになることは十分覚悟の上、朝7時、快活クラブを後に、初春の青空の下緑クンを走らせます。後で気が付くことですが、遠野経由思ったほど遠回りじゃありません。一時間ちょっと経った頃、遠野に到着です。卯子酉様もちゃんと見つけ、赤い布を左手で結んできました。ご利益抜群!数年後には願いは成就する(?)と信じます。

さて、遠野についてです。妖怪の里として有名な遠野。当地を走っていると「かっぱ」の文字が飛び込んできます。道中「カッパ淵」との文字が見えたので立ち寄ることにしました。

 

 

こういうことでした。

ざしきわらしの話には興味があり、遠野には一度は滞在してみたかったのですが、今日の目標はあくまで「じぇじぇじぇ」の石碑、先を急ぐことにします。

信号が少ない山道。ツーリングにはもってこいの最高の道が数時間続きます。緑の森林帯を抜けると今度は海沿いを走ります。海も山も走れるとはなんとも贅沢なツーリングです。

 

 

途中、ここに惹かれて、バイクを停めたのですが、なんかちがうなぁ、と思っちゃいました。後々激しく後悔することになるのですが、この時はただひたすら小袖浜に向かいます。

さて、気づけば遠くへ来たもんだ。ここは道の駅野田。

とりあえず、給油しておこう。ガス欠はほんとに本当に勘弁なので、比較的こまめに給油しています。いつものように、鍵を抜いて、給油口に差し替え、ガソリンタンクを開きます。給油完了、よしこちゃん!いざ、小袖浜へ!と思ったその時、右手に持ってた鍵が手から滑り落ち、バイクのカウルの隙をぬって、なんとも形容しがたい場所にはまってしまいました。

優雅に鎮座している鍵を取るべく一生懸命頑張りますが、太いかすけの手ではなかなか届きません。さすがにガソリンスタンドの店員さんも異変に気付き

「どうしたんすか?」

と声をかけてくれましたが、鍵は相も変わらず鎮座しています。
これ、鎮座というか、せまい隙間に入り込んでる猫だよね。

5分くらい格闘し、やっとのことで鍵を入手。
てれれれって てっててー!
レベルこそ上がりませんでしたが、はぐれメタルを倒したときと同じような安堵感でいっぱいでした。

給油してから小袖浜まではすぐでした。
15分くらいでしょうか、緑クンが頑張ります。
GW2日目ということもあり、駐車場待ちの車がたくさんいましたが、そこは二輪、
ぴゅーっと駐輪場にとめさせてもらっちゃいました。ちょっと歩くと、秋、なつばっぱ、海女クラブの面々の「いつでも夢を」が脳内再生を始めます。

と、左前の方角に、ついに見えました!

じぇじぇじぇ
発祥の地

いぇーい!
目的地到達!

 

折角なので、小袖海女センターの方へ歩いてみます。

 

 

おお!
すげぇ!!!

夏ばっぱがウニ投げたところ。
秋が潜ったところ。
ストーブさんが警報鳴らしちゃったところ。
海女カフェ。テレビで見てたあまちゃんのロケ地です!

 

残念ながら、お座敷列車も海女ソニックも開催されていませんでした。とはいえ、実に24時間かかって到達したこの地をすぐに離れるのは何とも寂しかったので、少し散策をしました。そして、海女ソニックと潮騒のメモリーズなき今、どこにいこう?と次の目的地を選定することに。。。

・・・。
・・・・。
・・・・・・。
気仙沼行こ。

グーグル先生の地図講座を受講すると、ある程度までは来た道を戻ればよし。ということだったので、来た道を戻りました。帰り道、やはりレストハウスうしおが気になって気になって。。。

でも、スルーして。。。結果論ですが、行っておけばよかった!!!と今でも思っています。近場ならまだしも、遠方地はなかなか行けないので、「ここに行きたい!」と思ったら行っておくこと!と、強く強く心に刻みこみました。

思い残しも思い出のうちです。ガソリンスタンドの隣にあった、景色が綺麗そうなレストランでうに丼食べておけばよかったと思うこのことは、この先食べるまで、いや、食べに行ったとしても忘れられない生涯の思い出となることでしょう。絶対いつかうに丼食べに行ってやる!

それにしても結構バリバリ走ってます。
あまちゃんの次は気仙沼です。

久慈市→遠野→陸前高田→気仙沼のルートです。
これから夕焼けの位の時間に気仙沼についたので、市内を軽く緑クン散策しました。

 

思えば、2011年3/17。
気仙沼の公民館で豚汁を作りました。
さいたま市で有志10人程度で野菜を切り、肉を切り、具材を準備して気仙沼へ。
気仙沼では、プロパンガスと大鍋を調達し概ね200人分くらいの豚汁を調理しました。大きな鍋で、お湯が沸くまでかなりの時間を要したのを覚えています。出来上がった豚汁は、寸胴鍋に小分けして各避難所に運送提供させてもらいました。気仙沼唐桑半島のとある公民館でのとこでした。

そんなことを思い出しながら気仙沼の市街地を走っていていると、新興住宅地が目の前に広がります。

 

当時は津波で更地になってしまった場所にも新たに生活の基盤が形成されてことを感じます。綺麗に建て直された街。復旧・復興は進んでいるように見えました。しかし、実際のところはどうなんだろうか。専門的なことは全くわからないながらも、街の風景を見てまだ時間がかかるのではないかと漠然と感じた2019年5月2日の夕暮れでした。

 

さて、花巻→遠野→小袖浜→気仙沼となかなかの距離を走って、少々お疲れモードのかすけです。国道沿いを走っていて目に留まったのが「ほっこり湯」の文字。(なんと、2019年9月末より無期限休業になっています!)これは風呂タイムにもってこい!と考え立ち寄ることにしました。営業時間を確認すると深夜0時まで。仮眠もとれるしちょうどいいや!ということで入店しました。温泉ではないもののお風呂に入り仮眠もとりリフレッシュ完了!といきたいところだったのですが、ふと気が付いちゃいます。これ、夜中走ることになるのか。。。と

とはいえ、体力的にもかなり消耗していたため、目の前の仮眠の誘惑には勝てず、とりあえず就寝。HP回復、MP回復、これで大丈夫です!

とりあえずは大きい都市を目指そう!と考え仙台を目指すことにしました。
休憩を取りながら概ね3時間位でしょうか。仙台に到着しました。この感じならもう少し走れる!と思いそのまま南下を続けたのですが、突然の睡魔に襲われ身の危険を感じたので、急遽立ち寄ったのが「快活クラブ名取店さん」GWの真っただ中おまけに朝の3時頃ということも相まって空いていたのが2ブースのみでした。・・・あぶないあぶない。

PC画面に向かい、リクライニングシートに腰を掛け、動画を見ながらうとうと・・・。もぞもぞしてまたうたうと。そしてまたもぞもぞしてうとうと。。。寝ているのに体力を消耗するという何ともいえない状況ですが数時間の仮眠です。一応寝たようです。気が付くと眠気は去っていたので、再び南下を再開することにしました。時間は朝の5時過ぎ。外もだいぶ明るくなってきています。国道4号を南下してしいたのですが、「国道6号」の文字が目に飛び込んできました。

!!
これは国道6号行くしかない

かつて福島県の広野町に縁あって長期滞在していたことがあり、非常に懐かしく感じたため海沿いを帰路に選択しました。浪江町~富岡町の区間、バイクの走行(歩行者、軽車両←自転車とか人力車とかを含む)は規制されいたため、この区間は高速道路を使います。

印象的だったのが、高速道路上に放射線量を示す電光掲示板が設置されていたことです。2011年3月の時点では、当時官房長官だった枝野幸男氏が「~マイクロシーベルト」など、耳慣れない単位がニュースで流れていたものです。あれから8年、埼玉では聞くことのなくなった記憶の中の単位がここではまだ現実の単位として存在していました。気仙沼に続きここでも思います、本当に復興は進んでいるのだろうか。。。

高速道路を降りて、富岡町の昔はトムトムだったあたりから再び国道6号です。トムトムといえばマクドナルドに行った記憶があります。

も少し進むと「月の下」って交差点があるんだよな。。。
なんて思っていたら、でました「月の下」。
この「月の下」という文字の並びが大好きです。
もしかしたら、今まで見てきた交差点のなかで一番好きな交差点です。
・・・。まあ、実際のところはなんの変哲もない普通の交差点なんですけどね・・・(汗

 

富岡町からは、楢葉町→広野町→いわき市と続きます。楢葉町にあるJ-Villegeは、なかなか思い入れの強い場所の一つです。天神岬の温泉ではゆずシャーベットをよく食べたものです。そんなことを考えながら緑クンを走らせていると、広野町に入っていました。広野駅の近くにあった「アイアイ」というショッピングセンター(というかスーパーマーケット?)で買ったジーンズは今でももっています。体形的にもう入らないことは内緒ですけどね。。。

時間は朝の7時。ちょっと駅の方へ行ってみよう。と思い、広野駅の方へ向かいました。

緑クンを停め、広野駅の改札周辺を散策してみたのですが、ここでも目に飛び込んできたのは放射線量を示す電光掲示板です。埼玉県に住んでいると目にすることのなくなった放射線量はここではまだ現実のものなのだと改めて実感し、やはり復旧・復興は長い目で見なければいけないものだと痛感しました。

広野駅近辺をちょっとだけ歩いて回り、物思いにふけた後もひたすら国道6号を南下します。トンネルがたくさんある区域を抜け、いわき市に入ります。この辺りでは、波立海岸の記憶が強く残っています。張り出した弁天島、そこに架かる赤い橋。波立とはよく言ったもので、立つ波が道路まで到達するような景色が壮麗なこじまんまりとした海岸です。

 

 

さて、実際に波立海岸近辺にさしかかってとき目に飛び込んできたのは真新しい防潮堤の存在です。

2019年5月の波立海岸

立つ波は時として脅威になるのでしょう。景観を守りたい気持ち、しかしそれより守らなければならいものを守るため、堅固なコンクリートに防御を託したのかな、と思考を巡らせました。

2019年夏、いわきの海水浴場が海開きしたようです。その時の様子はこちらにリンクしておきますね。


・・・小名浜へ行ってみよう。

ふと思いたち、国道6号を離れ海岸沿いを走ることにしました。防潮林が象徴的だった新舞子浜のあたりを走っているとやはり目に留まるのが防潮堤です。押し寄せた大波は何キロにも及ぶ海岸沿いの森をもなぎ倒したのだろう。それでも、ところどころ、海岸林が残っている場所はありました。身を挺して波を受けた新舞子浜の海岸林が守ったものはなんだろうか。そんなことを思い緑クンを走らせます。

大波への対策は小名浜に向かう道すがらずっと続いていました。なるほど海岸沿いを走っているのだな、と実感できます。小名浜についたら、まず塩屋岬へ行こう。朝8時、天気は快晴。青空の下、緑のバイクに乗ったブラックかすけはそう思いました。髪のみだれに手をやれば~憎や恋しや塩屋の岬~。祖母が教えてくれたこの歌の歌碑をもう一度見に行こう。

 

 

青い海。
白い塩屋崎灯台。
果てしない水平線。
美景です。・・・私の文章力では伝えきれないくらい清爽な気分です。

小名浜で印象に残っているのは、市営小名浜魚市場のあたりの情景です。

魚市場の2階にあった食堂の海鮮丼がめちゃくちゃおいしかった記憶、お吸物の魚の骨がのどに刺さってめっちゃ痛かった記憶、向かいの魚屋さんのカニ汁。あ、小名浜は食べ物の記憶が多いんだな、と苦笑い。そういえば、カニ汁の魚屋さんで売ってた「うにご飯」の素のような商品を最近全く見かけなくなってしまいました。自宅で作れるウニご飯の中ではあれに勝るものに出会ったことがないので、どこかで見かけたら大量ストック!と決めているのですが、ここ数十年一度も見かけてません。

そんなこともあり、小名浜での目的が「うにご飯探し」に変わりました。とりあえず、ら・ら・ミュウの方へ行ってみました。GWです。ら・ら・ミュウです。そりゃ、観光バス、車たくさんの人でにぎわっていました。とはいえ、まだ9時前だよ?みんな開店待ちか??というくらい、人がたくさんいました。

先に散策しよう。ということで、ら・ら・ミュウの先端まで行ってみたのですが、ここはここで釣り人で賑わっていました。下のストリートビューを左の方へ進んでみてください。

 

キャンプツーリング中のおじさんもいて、日向ぼっこです。実は、昨日、一昨日と気温5度を切る中の走行をしていました。この日はようやく春らしい温かい天気でそれが何よりの贅沢です。おじさんとバイクについて語り、コーヒーをすすり、煙草を吸って、ウニご飯を探しますが、ありません。やっぱな、、ということで小名浜を後にすることにしました。

さて、どうしよう。家に帰る方針でどこか立ち寄ろう。と思い、いわき→北茨城→日立といった具合に常磐道に沿ったルートで国道6号を南下します。いわき勿来のあたりに来ると思い出すのが「グリル越田和」。越田和の代名詞ともいえるガーリックハンバーグを頭に浮かべながら、ファミチキをほうばることにします。

越田和のハンバーグは、本当においしかったのです!

 

そもそも店の営業時間は走っていることが多いので、あまり土地土地のものが食べられないんだよね。。。ガーリックハンバーグは次回にしよう(←あとで知ったことですが、この日から2か月後、シェフの高齢による体力の減退により、約半世紀に渡って守ってきた看板を下げることになりました)。

いわき市から北茨城市に入り、順調に南下を続けていました。途中、仙台ナンバーのV-MAX(昔乗っていたので親近感が湧きました)と並走。信号待ちで言葉を交わすと、仙台から大洗へ向かうナイスミドルでした。てか、大洗か。うん、那珂湊行ってみよ。と思いつきで立ち寄り場所を決めました。が、その前にお風呂タイム。「湯楽の里日立店」。どう考えても展望最高の立地。ここに入らない選択肢がないっしょということで入店。浜ではサーフィン大会開催中、その様子が一望できた露天風呂からの景色は最高でした。体力回復もかねて、仮眠室も利用させていただきました。

お風呂に入った後、那珂湊を目指します。忘れがちですがGWです。おさかな市場の周辺は大混雑です。車だと駐車場に行きつくまでにエライ時間がかかりそうな状況ですが、そこは二輪車、ぴゅーっと、駐車させてもらっちゃいます。とはいえ、車の数は人の数に比例するものです。どこをみてもGWの行楽を楽しんでいる人でいっぱいです。大人気の食べどころにいたっては待ち時間1時間オーバーは当たり前、どこのお店も大繁盛です。友達のいないかすけは、何時間もまつのはなぁ。。と思ったので、簡単に食べられるものを探しました。そして、見つけました!サザエのつぼ焼きです。これを食べて、家路に向かうとしましょう。

 

那珂湊からはとりあえず勝田の方へ向かいました。別段目的があったわけではないのですが、小休止です。道の確認をすると、つくばの方を抜けて春日部を経由して概ね100キロ。ここからは交通量も増え次第に現実世界へ戻っていく、いわば一番面白くない最後の100キロです。まず、ガソリン確認、次に自分の眠気チェック、そして体力確認。すべてが整っていたと判断し、ファイナルスパートです。

ツーリングにおいて、楽しくない環境の一つが悪天候です。幸いなことに、初日の午後以降一滴たりとも雨に降られることもありませんでした。天気と並んでに楽しくない状況は、交通量と信号の多い道を走ることです。家に近づくにつれ、次第に信号間隔が短くなり、交通量も多くなります。無茶してグイグイ行くわけにもいかないので、遵法の精神で絶賛安全運転中。

より交通量の少ない道をさぐるべく、ちょいちょい回り道をしていると、行きに走った国道4号にぶつかりました。最後は帰りもこれでいいや、ということで、一路、まずは会社のある春日部を目指しました。休みの日にわざわざ見に行く必要もないのですが、いかんせん通り道なので仕方なく会社の前を通過します。

ラスト30分。
かなり背中が痛くなってました。
かなり両手がしびれてました。
ライディングポジションちゃんと考えよう。
グリップエンド重いのにつけかえよう。
シガーソケット取り付けよう。

思えば、53時間前、家を出たばかりです。
じぇじぇじぇの記念碑を、気仙沼を見にいくために始まった今回のみちのく旅は2011年3月から現在へ続く時間の旅でもあったのかもしれません。これと言って名物料理を食べたわけではありません。疲れたら休み、行きたいところへ行き、寝たいときに寝て、全身で風を受け、53時間で走った距離1500キロ。食べたファミチキ数知れず。飲んだコーヒー10杯以上。二日半とは思えないぐらい充実した時間をすごしました。

家について、お風呂に入り、ビールを飲みました。
満身創痍です。
ぐっすりと眠りにつきました。
次はどこへ行こう・・・そんな夢をみたとかみなかったとか。

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