伝わる!通じた!という達成感は学習者の学習意欲を増進させるようです。
日本語ボランティアに参加するうえで気を付けていつことの一つに、教える側の立場の者が学習者の間違いを作らないということがあります。
かすけは15歳で英語圏に単身で留学しました。
英語能力に長けていたわけではないので、最初のうちはコミュニケーションに苦労しました。とりわけ難関だったのが銀行口座の開設です。口座開設申し込みの書面を記入するのにも一苦労しました。
英語もろくにできずに、現地の高校に通い始めたころの話です。かすけの笑い話です。
学校からの帰り道、街で寄り道をするようになりました。
当時とは街の景色が変わっているので、まったく同じ景観ではありませんが、この場所です。
ここなら英語もなんとかなるだろう。と思い入店。
別段おなかがすいていたわけではないので、なにか簡単に頼めそうなものを探すためにメニューを眺めていました
うん、これにしょう!
注文しようと思ったのは「バニラシェイク」です。
渾身の力を振り絞って
バニラシェイクください!(vanilla shake plz!)
と言ってみたものの、店員の表情は微妙な感じ。。。
とりあえずもう一回言ってみよう!
バニラシェイクください!
・・・店員の表情は微妙なままでしたが、動いてくれました。
Whakdfhjkjkae!
何を言われたのかはわかりませんが、シェイクを提供してくれました。
よし!
やった!
カップに入ったシェイクを手に取り店の外へ歩き始めました。
大事に手にしたカップにささったストロー。白と赤と黄色のあのおなじみのストローです。シェイクを飲むとき異様に吸引力を求められるあのストローです。
よし、いざ、バニラシェイク!
と、全力でストローを吸いました。
!!!
こり、バニラじゃない・・・
そうなんです。バニラシェイクを頼んだのですが、出てきたのは
「バナナシェイク」
まぢか・・・。
後になって考えてみれば、店員の困惑した表情はかすけの発音だったのだと思います。なんのシェイクを注文しているのか伝わらなかったのでしょう。注文内容を確実に伝えるための手段としてメニューを指さす。という方法も思いつきましたが、それじゃつまんない、絶対バニラシェイクが出てくるまで毎日通ってやる!とバナナ味をかみしめた古い記憶です。
次の日から毎日(実際は週3くらい?)概ね一カ月(実際は2週間くらい?)マクドナルド通いが始まりました。
どういうわけか、最初はやはり「バナナシェイク」が出てきます。
一カ月が経つ頃ついに、苦節1カ月ついに出てきました「バニラシェイク」。
その時の味と言ったらどうにも表現することのできないそれはもう普通のバニラシェイクでした。
こうしてバナナシェイクから解放されたのです。
さて、バナナシェイク、バニラシェイク。これはやはり発音の問題でした。b/vの音、lの音、これらの音がバナナとバニラを分ける大きな要素となっていました。要素の内容別として、感覚とすると「病院と美容院」の差といった感じでしょう。何はともあれ
テレれれっててっててー!
かすけはレベルアップした。バニラシェイクの呪文を覚えた!
あれから2年・・・。高校生活にもだいぶ慣れ、マクドナルドのバニラシェイクでレベル上げをしていたことなんかすっかり忘れていたある日、友人と学校の売店にご飯を買いに行きました。
自分が注文したものは、もう記憶のかなたです。
が、となりにいた友人が発した言葉を私は一生忘ることはないでしょう。。。
そこで私が聞いた言葉は
「milk shake」。
おお!てか、えぇ!?
なに?
いまなんて言った???
ミルクシェイク。。。そう聞こえた。
そうなのか、ミルクシェイクなのか・・・。
そうなんです。バニラシェイクはミルクシェイクでOKなのです。
これは検証しなければと思い、昔レベル上げをしていたマクドナルドに行きました。
「milk shake plz!」
はい、一発でバニラシェイクが出てきましたよ!
なるほどx2!
この話は留学に行く人あるいは留学にきてる人にお話をするときに必ず伝えている話です。
バニラシェイクが出てくるまで頑張る!
これは絶対大事。必ず力になる。
でもね、バニラシェイクがちゃんと出るようなってもそこが終着点じゃないだよ。
ミルクシェイクがあるからね。かすけはミルクシェイクのことを知るまで2年かかったよ。
今、自分の立ち位置はどこ?
まだバニラシェイクならミルクシェイクまでやってみよう。
まだバニラシェイクすら出てこないなら、全力でバニラシェイク下さいからやるしかないね。
「バニラシェイクください!」
多分バナナシェイクが出てくるよ(笑
でも、バナナシェイク要らないかな(笑笑


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